新型出生前診断の倫理についてご紹介します

新型出生前診断による命の選別と倫理面での懸念点

新型出生前診断による命の選別と倫理面での懸念点 新型出生前診断は、比較的簡単に取り組むことが出来、体への影響も少ないという点が大きな魅力となっています。
根付いていけばかなり多くの方が取り組んでいくことになるでしょう。
そうなると倫理面での懸念点が出てきます。
気軽に受けられるがゆえに、深く考えないまま結果を知らされ、それに振り回されてしまうということがあるのです。
障害がある可能性があるとなると、不安になったり、出産をあきらめるという方も増えてくるでしょう。
そうなると命の選別につながってしまう事もあります。
障害があるからと言って殺してしまう事は、倫理的に大きな問題に繋がりそうです。
さらに、新型出生前診断は現在の物より精度が高いですが、完璧に判断できるわけではありません。
場合によっては問題が無いのに中絶といった選択をしてしまうこともあるものです。
そういったことを考えると、精度が高いからと言っても何も考えずに簡単に取り組むべきものではないということが言えるはずです。

新型出生前診断は命を奪う行為として倫理的に問題視されることもある

新型出生前診断は命を奪う行為として倫理的に問題視されることもある 新型出生前診断は命を奪う行為であるとして、倫理的に問題視されることもあると理解しておく必要があります。
先天性の疾患が見つかった場合は、妊婦が中絶するかどうか選択することができますが、産まないという選択をしたときには問題だと非難されることがあるので注意が必要です。
妊娠が発覚したときから命として存在していると考えている人は少なくなく、先天性の病気があるからという理由で堕胎を選ぶことは、赤ちゃんを死亡させることと同じだという意見を持っている人もいます。
新型出生前診断によって陽性反応が出たら堕胎を検討しようと考えていても、パートナーや家族の理解が得られないかもしれません。
倫理的な問題から中絶に反対されてしまう可能性もあるので、新型出生前診断の結果による中絶をタブー視している人が多いことをあらかじめ知っておくことが大切です。
新型出生前診断を検討しているのであれば、事前にパートナーや家族と認識をすり合わせておく必要があるでしょう。